対症療法の役割


現代医療とは、いわゆる私達が「お医者様」と呼んでいる、日本で中心になっている医療ですね。

現代西洋医学の医療は、対症療法を行う事を目的にされて発展している医療です。

対症療法は、皆さん最もよくご存じの通り、熱が出たら解熱剤、痛みが出たら鎮痛剤、細菌感染を疑えば抗生物質を使います。

「症状を緩和する」ために発展した学問ですから、「原因を追及して根絶する」ことについては、当たり前ですが「専門外」な訳です。専門外ですから症状を専門とした医師に「原因を教えてください、治してください」と要求してもそれは酷な話になってしまうのではないでしょうか?

原因を扱うことは専門外ですから。

もちろん、お医者様によっては病気を治すために様々なアプローチをされていらっしゃる方も少なからずいらっしゃると思います。

症状は西洋医療(対症療法)でひとまず緩和させておいて、原因については食事のアドバイスや生活習慣の改善アドバイスなどを行い治癒を目指すことが多いと思います。ただし、後者については、あくまで「専門外」なのです。

現代医療は、救急救命には非常に大きな役割を果たしています。事故で大けがをしたら、放っておいたら命の危険がありますので、救急車のお世話になる必要があります。その他にも大きく医療に貢献してきたことに疑う余地はありません。

現代医療の専門が「症状緩和」であり、日本や多くの諸外国では「それ以外を保険適用していない」ため、その他の原因療法は代替医療と言われて政府が認めていない怪しげなものという概念になっても不思議ではありません。

むつう整体は、現代医療とは逆で「症状緩和」を専門としません。その方の内側の力を活性化させて「身体自身が原因を検知して自動的に治癒させる」手助けをするだけです。

内側の力に全てを委ねるからこそ自信を持って「原因療法」と言っています。「身体が持つ自動検知・修復能力」は、頭で考え得る範囲を、いい意味で逸脱しています。その力を利用します。この方法だからこそ「劇的な変化」を誘発するのだと思います。

少しイメージしてみてください。怪我をしたときに「ここに血を集めて治すぞ~」などいちいち考えたりしません。全ては身体が勝手に怪我した部分を検知して自動的に止血して細胞の入れ替えを活発にして治してしまいます。日々普通にオートマチックに働き自分で自分の治療を行っています。何の不思議もありませんが、偉大な力ですね。

原因療法であるとはいえ、来院される方の殆どは何らかの「症状」をお持ちで、その症状を緩和させたいという思いから来られますので、私達も無視しません。原因を専門にしている私達からみても、症状との因果関係が経験から見えてくることもありますので、症状直接というよりは、それを作り出していると考えられる食べものや生活習慣などの見直しをお伝えします。

 

現代で健康に生きて行く為に大切な事は、「違いを知り、適切な処置を自分で選ぶ」ということでは無いでしょうか?